米アカデミー賞最優秀外国語映画賞に輝いた『おくりびと』の滝田洋二郎監督が手がける初の中国映画としてクランクインから注目を集めていた映画『聞煙』の公開日が8月30日に決定し、同作の予告編とポスターも合わせて発表されました。

　『聞煙』は中国の作家である辛酉氏の同名短編小説を脚色したもので、滝田監督は繊細な表現手法で、オリエンタルな美意識に基づく中国の物語を綴っています。主演俳優は張国立（チャン・グオリー）、韓庚（ハン・ギョン）、許晴（シュー・チン）という豪華な顔ぶれです。

　滝田監督はインタビューで今回の作品について、「中国の物語ではあるが、親子の感情は国境を超えて感動を与えてくれる」と語りました。また、「必死に秘密を守り抜こうとする父親が息子に誤解されるのは悲しいが、息子は成長していくうちに父親の苦しい心の内が分かるようになり、最後には和解と新たな人生を迎えることができた。これは人に感動を与える芯であり、私自身の創作の原動力でもある」と作品のあらすじを紹介し、「心の琴線に触れる作品になるだろう」と自信を見せました。（洋、謙）